ホルモンの異常によって起きる病気です。中年齢〜高年齢のネコによく見られます。
甲状腺は代謝をコントロールする甲状腺ホルモンが分泌されます。この量が増えると代謝が飛び抜けて高い状態になり、甲状腺機能亢進症につながります。
血液検査と甲状腺ホルモン検査を行います。また、この病気は血圧を上昇させて、肥大型心筋症を引き起こす可能性があるため、レントゲンや超音波を使った検査で身体の状態を調べることが必要です。その腕、甲状腺を摘出する手術や、過剰なホルモンを抑える薬などの治療選択肢から適切なものを選んでいきます。
糖尿病は、血液中の糖分の値が高くなり、身体に様々な書状が現れる病気です。
血糖値はすい臓から分泌されるインスリンによって調整されています。インスリンの分泌量が減ったり働きが悪くなったりすると血糖値が上昇して、場合によっては細菌性膀胱炎、肝障害、膵炎などを引き起こすことがあります。
糖尿病は様々な合併症を引き起こしている可能性があるため、他の病気の可能性も検査しなければなりません。その上で、血糖値をコントロールするインスリン療法、食事療法、ダイエットなどを行っていきます。
食生活に気をつけて、定期的な健康診断を行いましょう。
リンパ腫は、ネコにできる腫瘍の中でも、最も発生頻度が高く、肝臓や脾臓にできるものを「多中心型」、腸管にできるものを「消化管型」、胸部にできるものを「縦隔型」と呼んでいます。
血液の成分である白血球の中でも、免疫機能に欠かせないリンパ球が腫瘍化したのがリンパ腫です。特に白血病ウイルスを持っていると、縦隔型のリンパ腫になることが多く、胸部に水が溜まっていき、呼吸がしにくくなります。
リンパ腫には抗癌剤治療が効果的です。抗癌剤と聞くととても苦しい闘病生活をイメージされる方が多いと思いますが、動物の場合には副作用を最小限に抑えて、家族とできるだけ幸せに過ごせることを目指した治療を行っていきます。
腎臓は、身体の中の水分バランスを整えたり、老廃物を体外に排出したりしています。この機能が衰えることで、尿毒症や脱水や貧血などになってしまう病気です。
シニア期(7歳頃〜)を迎えたほとんどのネコに起きると言えます。
年齢によって腎臓の機能が衰えることもありますが、それ以外にも感染症や腎炎やアミロイドーシスなどによっても腎機能障害になってしまうことがあります。進行が緩やかで気づきにくいという特徴がありますので、定期検診などで早期発見・早期治療ができるようにしておくようにしましょう。
腎臓は一度機能が低下すると、元に戻ることはありません。そのため、できるだけ悪化させないように処方食を適用し、脱水や嘔吐がある場合はそれらの症状を抑える点滴・薬を使用します。
人が食べているものをおやつに与えている場合は、塩分が多すぎることなどから腎臓に悪影響を与えます。注意してください。
人間よりも重症化することが多く、舌や粘膜全体に炎症が発生することもあります。
お口の中の傷、ウイルス、歯石、歯垢、歯の破損などによって発生します。また、猫エイズウイルスや猫白血病ウイルスがある場合は、免疫力が低下しており、口内炎になりやすい傾向にあります。
歯石が原因の場合は、全身麻酔をしてお口の中の歯石を除去する処置を行います。また、ウイルスや免疫異常がある場合は、それらの治療も並行して行っていきます。特に免疫異常が関係している場合は、歯を全て抜かなければならないこともあります。
ウイルスが原因の口内炎を予防するには、ワクチン接種が重要です。ネコは歯石がつきやすいので、歯のケアもしてあげましょう。
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